サステナビリティ

変化し続ける持続可能な世界に貢献する精密加工技術

ツバキ・ナカシマは、3つの大陸(アジア、欧州、米州)で事業を展開する製造会社です。お客さまに役立つこと、そして従業員が仕事への意欲を感じる職場環境を創造することに強くコミットし、利用可能な資源と環境を大切にしながら、本当の意味で持続可能な未来に寄与するために日々その役割を果たしています。このような在り方と行動は、当社が事業を展開しているすべての国や地域社会において、当社の21の工場の成功の基盤になっています。

当社は、精密ボール、ローラー、ボールねじおよび送風機のほか、高精度の計測器や医療用器具などを製造し、各地域での生産と調達、短納期、そして生産および正確で連携のとれた販売ネットワークを通じ、お客さまのニーズに対応しています。

2023年は中期経営戦略(2021~2023年)の最終年でした。この3年間で当社は大きく変化しました。フットプリントの側面を含めてアジア市場を強化(最新の持続可能なインド第2工場とタイ新工場の建設)し、欧州ではイタリアRispa社の買収によりメディカルデバイス事業に進出し、オランダで2工場を閉鎖し、ボスニアでは工場を4倍にしてローラー事業を再編し、プロセス、製品、将来の収益の持続可能性に十分に配慮しながら当社のコミットメントを達成しました。

当社の経営理念である5つの経営方針に変わりはありません。
1. サステナビリティ。経済的繁栄と、すべての人が平等で、公平な権利、義務、均等な機会を有する健康的、安全で、自然環境への影響が低い環境を同時に達成すること。当社のビジョンの中で、全体的な意味でのゼロインパクトはすべての基本です。私たちにとってのビジョンゼロとは、事故ゼロ、人や環境への被害ゼロだけでなく、不平等ゼロ、知識不足ゼロでもあり、すべての従業員に平等な機会があることを意味しています。
2. 最高のQCDS(品質、コスト、納期、サービス)。製品、プロセス、サービスを絶えず改善することにより、お客様志向・市場志向のクラス最高のお客様のパートナーとなることです。
3. ワンチーム精神。当社の企業文化、企業としてのアイデンティティの基礎です。2023年には、当社の従業員やステークホルダーが強力なイメージと明確なアイデアを持つ強い会社としてツバキ・ナカシマを認識できる新しいブランドアイデンティティにより、このワンチーム精神を強固なものにしました。
4. 変革。すなわち、日々世界的視野に立ち、当社の組織を持続的に変革して常に一歩先を行き、より良く、より強く、より鋭敏な存在になるための機会を捉えることができる真にグローバルな企業にますますなっていくことです。
5. 商業的堅実性と利益という点での継続的成長への志向。市場のニーズを先取りし、お客さまの期待に応え、新たなお客さま、市場および事業機会を開拓することを目指します。

私たちツバキ・ナカシマは、当社で働く人々と当社を取り巻く世界への責任を自覚しています。

2023年に私たちが持続可能な開発に向けて熱心に取り組んだのはこのためです。これらの取組みは、あらゆる面で当社の工場の業績を向上させることができるでしょう。私たちは2021年に設定したCO2削減目標をすべて達成しました。
サステナビリティコミッティは持続可能な開発のための戦略とガイドラインを定義するとともに、すべての工場と連携して、エネルギー効率計画や資源利用の改善、環境の尊重、環境影響の低減に取り組みました。

当社の持続可能な開発モデルは、統合されたガバナンスシステム、持続可能なものづくり、コミュニケーションとブランドアイデンティティという3つを中心に2021年に構築されました。その開発モデルの大きな可能性のすべてが本当の意味で姿を現し始めています。一方ではコーポレート・ガバナンスの基盤が強固なものとなり、他方では産業やプロセスの礎石となりつつあります。

2023年には新しいカーボンフットプリント(科学的根拠に基づく目標[SBT]手法をベースに2022年に設定)を有効に活用することで、革新的な技術やエネルギー購入という観点から機会を特定し、具体的にはグリーン電力と廃棄物リサイクル戦略を作成することができました。

もちろん、当社のコミットメントは今後も続きますが、2030年の目標(CO2削減)達成については自信を深めています。

本レポートに示すKPI(重要業績評価指標)に加え、達成した成果を測る重要な要素の一つとなるのは、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)を通じて私たちが環境や天然資源にもたらす影響を開示し、マイナス影響を低減するための措置を講じていくという会社の姿勢です。
CDPのスコア判定はミッション主導型で、持続可能な経済のためのCDPの原則と価値に重点を置き、これを実現するビジネスケースを特に重視しています。
このスコア判定は企業が環境スチュワードシップを実現していくステップを表しており、具体的には、1) 情報開示、2) 認識、3) マネジメント、4) リーダーシップの4段階に分かれています。

2022年、ツバキ・ナカシマは「B」評価(マネジメント)を獲得しました。
2023年には、CDP気候変動質問書、ウォーターフットプリントの開示により、レベルをさらに引き上げることを決めました。レベル引き上げ後の結果も良好(B-)で、アジア地域の平均値であるCを上回り、会社が属する製造部門の平均値Cも上回っています。

また、2023年に当社は有価証券報告書(日本語)を作成しました。2024年3月に開示されたこの報告書は、日本政府、当社の投資家およびステークホルダーの要件を満たす上で非常に重要です。
これは、当社が正しい道を歩んでおり、卓越したレベルを達成するのにどれほど努力を惜しまないかを物語っています。
透明性、開放性、リスクマネジメント、そして当社の変革に向けての取組みによって、私たちは企業としての評価を守ると同時にさらにこれを向上させ、競争上の優位性を押し上げ、リスクと機会を明らかにし、進捗状況を追跡し、基準点に照らして評価する力を高めることができると確信しています。

ツバキ・ナカシマは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への支持を改めて表明します。当社の環境サステナビリティ目標は、世界のサステナビリティ目標(パリ協定)に一致しています。

明確な戦略とその達成に向けた信念に基づく深いコミットメント、行動の結果とステークホルダーからの高い信頼は、私たちの日々のコミットメント、男女を問わず当社従業員の取組みと相まって、近年私たちが直面する逆境を克服することを可能にするだけでなく、責任ある行動の下での持続可能な利益ある開発を実現するための土台となるでしょう。

サステナビリティポリシー

ツバキ・ナカシマは、環境と倫理に配慮した企業として成長し続けるために、コーポレート・ガバナンス体制、組織、プロセス、製品、サービスの改善を継続的に行っていきます。
特に、持続可能で収益性の高い成長、ステークホルダーへの配慮、ビジョンゼロのアプローチ(事故ゼロ、職業病ゼロ、廃棄物ゼロ、不平等ゼロ、知識不足ゼロ)において、透明性と優れたガバナンスに取り組むことを再確認しています。
ツバキ・ナカシマは、お客様やすべてのステークホルダーのニーズを重視し、持続可能で管理された参加型のプロセスを通じて、高品質で高精度な部品のトップメーカーとしての地位を維持・向上させ、あらゆる負の影響をグローバルに防止することをビジョンとします。
ステークホルダーの期待、要求とニーズの分析、達成可能な挑戦的で測定可能な目標の定義、明確な時間枠とリソースの定義は、会社を継続的かつ持続可能な改善(人、地球、繁栄)へと導き、使用しているシステムを統合し、統合コーポレートガバナンスシステムを国際的に認められた基準に合わせ、ツバキ・ナカシマが社会に期待される役割を果たすことを保証します。
特に、安全で健康的な労働環境の提供、環境の尊重、利用可能な天然資源の責任ある利用を、法令、規制、組織、顧客の要求事項を完全に遵守し、製品、サービス、環境、従業員に対するリスクの評価、目標の設定とパフォーマンスの測定、従業員とその代表者の積極的参加の奨励を約束します。

※2023年度版(89MB)。本ESGレポートは当社グローバルポリシーの標準である英語表記ですが、追って日本語訳を掲出いたします。