サステナビリティ

精密加工技術で社会環境の変化・持続可能な社会に対応していきます

ツバキ・ナカシマは、3つの大陸(アジア、欧州および米州)で事業を展開する製造会社であり、お客さまに役立つこと、そして従業員が仕事への意欲を感じ、利用可能な資源を大切にできる作業環境と、当社が本当の意味で持続可能な未来に寄与するために毎日自らの役割を果たす環境を創造することに強くコミットしています。このような在り方と行動は、当社が事業を展開しているすべての国や地域社会において、当社の20の工場の成功の基盤になっています。

当社は、精密ボール、ローラー、ボールねじおよび送風機の製造業者であり、さらに高精度の計測器や医療用器具などを、地域での生産と調達、短納期、そして生産のネットワークを通じ、正確で連携のとれた、お客さまのニーズに対応する販売によってこれらを実現しています。

世界的に社会、産業、技術およびライフスタイルの変化が進む中で、当社は、以下の企業価値実現の基礎をより強固かつ最新のものにすることを決定しました:
1. サステナビリティ。経済的繁栄と、すべての人が平等で、公平な権利、義務、均等な機会を有する健康的、安全で、自然環境への影響が低い環境を同時に達成すること。当社のビジョンの中で、全体的な意味でのゼロインパクトはすべての基本です。私たちにとってのビジョンゼロとは、事故ゼロ、人や環境への被害ゼロだけでなく、不平等ゼロ、知識不足ゼロでもあります。これはすなわち、すべての従業員に平等な機会があることを意味しています。
2. 最高のQCDS(品質、コスト、納期およびサービス)。お客さまおよび市場志向で、製品、プロセスおよびサービスを絶えず改善する最高クラスのボール製造業者となることです。
3. ワンチーム精神。当社の企業文化、企業としてのアイデンティティの基礎です。
4. 変革。すなわち、日々世界的視野に立ち、当社の組織を持続的に変革して常に一歩先を行き、より良く、より強く、より鋭敏な存在になるための機会を捉えることができる真にグローバルな企業にますますなっていくこと。この変革の武器となる支脈がものづくりであり、高品質の製品の創造を目指す思考、リモデリング、組織、アクション、継続的改善の活動を含む一連のプロセスと理解されます。
5. 商業的堅実性と利益という点での継続的成長への志向。市場のニーズを先取りし、お客さまの期待に応え、新たなお客さま、市場および事業機会を発見することを目指します。

私たちツバキ・ナカシマは、当社で働く人々と当社を取り巻く世界への責任を自覚しています。

私たちが持続可能な開発に向けて熱心に取り組んだのはこのためです。これらの取組みは、あらゆる面で当社の工場の業績を向上させることができるはずです。サステナビリティコミッティは持続可能な開発のための戦略とガイドラインを定義しただけでなく、多くの工場と連携して、エネルギー効率計画や資源利用の改善、環境の尊重、環境影響の低減に関する取組みを開始しました。2023年には、パンデミックによる制限も一因になり、この1年間に事業を開始できなかった事業体も巻き込んでいく予定です。

随所で組織の強化が図られ、今日、どの工場においても、私たちは、安全、環境、エネルギー分野における高いレベルの専門能力を誇ることができます。当社の持続可能な開発モデルは、統合されたガバナンスシステム、持続可能なものづくり、コミュニケーションとブランドアイデンティティという3つの根本的な柱を土台に2021年に構築され、その膨大な潜在的可能性のすべてが本当の意味で姿を現し始めています。一方ではコーポレート・ガバナンスの基盤を強固なものにし、他方では産業やプロセスの礎石を築きつつあるのです。
2022年1月、私たちは(科学的根拠に基づく目標[SBT]手法をベースに)カーボンフットプリントを定義しました。この年には具体的なエネルギー効率プロジェクトを考案し、秋には革新的な技術やエネルギー購入という観点から機会を特定するとともに、2022年末には具体的なグリーン電力と廃棄物リサイクル戦略を作成しました。この戦略は今後数年のうちに適用していく予定になっています。

本レポートで見ていくKPIに加え、達成した成果を測る重要な要素の一つが、CDPを通じて私たちが環境や天然資源にもたらす影響を開示し、マイナス影響を低減するための措置を講じていくという会社の決定です:ツバキ・ナカシマは「気候変動」カテゴリーでレベルBを取得。すなわち、8段階のうち3つめのレベルにいるというだけでなく、アジア地域の平均値であるCを上回り、金属製品製造部門における平均値Cも超えています。これは、当社が間違いのない道を歩んでおり、卓越したレベルを達成するのにどれだけの取組みが必要かを物語っています

透明性、開放性、リスクマネジメント、そして当社の変革に向けて実施している取組みによって、私たちはさらに確固たる存在になり、企業としての評価を守ると同時にさらに向上させ、競争上の優位性を押し上げ、リスクと機会を見つけ出し、進捗状況を追跡し、基準点に照らして評価することができると確信しています。

サステナビリティポリシー

ツバキ・ナカシマは、環境と倫理に配慮した企業として成長し続けるために、コーポレート・ガバナンス体制、組織、プロセス、製品、サービスの改善を継続的に行っていきます。
特に、持続可能で収益性の高い成長、ステークホルダーへの配慮、ビジョンゼロのアプローチ(事故ゼロ、職業病ゼロ、廃棄物ゼロ、不平等ゼロ、知識不足ゼロ)において、透明性と優れたガバナンスに取り組むことを再確認しています。
ツバキ・ナカシマは、お客様やすべてのステークホルダーのニーズを重視し、持続可能で管理された参加型のプロセスを通じて、高品質で高精度な部品のトップメーカーとしての地位を維持・向上させ、あらゆる負の影響をグローバルに防止することをビジョンとします。
ステークホルダーの期待、要求とニーズの分析、達成可能な挑戦的で測定可能な目標の定義、明確な時間枠とリソースの定義は、会社を継続的かつ持続可能な改善(人、地球、繁栄)へと導き、使用しているシステムを統合し、統合コーポレートガバナンスシステムを国際的に認められた基準に合わせ、ツバキ・ナカシマが社会に期待される役割を果たすことを保証します。
特に、安全で健康的な労働環境の提供、環境の尊重、利用可能な天然資源の責任ある利用を、法令、規制、組織、顧客の要求事項を完全に遵守し、製品、サービス、環境、従業員に対するリスクの評価、目標の設定とパフォーマンスの測定、従業員とその代表者の積極的参加の奨励を約束します。

※2022年度版。