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ツバキ・ナカシマの技術力

研究開発は、当社グループの持続的な成長のために不可欠であり、その主な焦点は、お客様の進化するニーズに対応していくこと、既存製品の品質と歩留まりを改善すること、生産コストを削減することにあります。
精密ボールや精密ローラーに対する高速回転、耐荷重、高耐熱などの厳しい性能要求や軽量、極小径などが要求されるアプリケーションでの使用では、材料、熱処理方法、研磨方法、高精度な検査方法の確立など、品質を向上、改善するために持続的な研究開発が不可欠です。
 研究開発活動は、一つの拠点だけにとどまらず、グローバルに展開しているグループ全体で取り組んでいます。製造現場では、常に生産効率と製品品質を向上させる方法を検討、評価しています。この活動内容は、経営陣を含む幅広いグループで常に情報共有され、問題や改善点をさらに深く分析し解決するためにタスクフォースを形成し、対応することはよくあります。

高度化する顧客ニーズへの対応

 自動車や産業製品だけでなく、身の回りの製品の高性能化や小型化・携帯性の向上等により静粛性に優れた製品への要求は高まっています。製品の静粛性のためには、使用する部品の静音化が不可欠で、そういった要求を満たす精密ボール、精密ローラーの需要は増加傾向にあります。また、高速回転化に伴い、回転時のブレが少ないベアリングのために高精度な精密ボール、精密ローラーが必要となっています。
 当社グループでは長年の研究開発や生産ノウハウの蓄積により高精度、低振動、静粛性に優れたベアリング用精密ボール及び精密ローラーの生産を行っています。

生産品質向上とコスト削減

 製造コスト削減及び生産効率向上を目的として初期工程であるプレス加工の精度向上に取り組んでいます。この取り組みにより、製造コストの多くを占める原材料費の削減や研磨時間の短縮、さらにはそれに関わる研磨盤、研削液、電気代の削減に繋がっています。プレス用金型の形状や素材の見直しにより加工精度を向上させるだけでなく、金型寿命の長期化にも取り組んでいます。
 また、省人化や品質安定を目的として人手作業を数値化し制御する自動化にも取り組んでいます。

ボールねじ生産における長年の経験とノウハウの蓄積

 リニアビジネスでは、1959年のボールねじ製造開始時より現在まで、ボールから一貫製造する高品質な製品でお客様を支えて参りました。今後も高度化するお客様のニーズに対応し、その競争力に貢献します。
 蓄積した技術を応用し、精度C7が限界とされていた転造ボールねじで精度C3クラスを実現した「FBシリーズ」の開発をはじめ、「リテーナー入り高負荷用ボールねじ」を世界に先駆けて生産を開始しました。また、充実した大型ボールねじ製造設備による圧倒的な実績で、多くのお客様から信頼を頂いております。