CROSS TALK

上司&部下対談

  • H. F.
    ジャパンリージョン
    ボールプロダクトライン葛城工場
    技術部マネージャー

    2005年入社。製造工程の分析や鋼球(ベアリング用の精密ボール)の材料分析、当社独自で製作している検査装置の改善など生産技術全般を担当している。
  • K. Y.
    ジャパンリージョン
    ボールプロダクトライン葛城工場
    技術部

    2021年入社。研磨工程を中心に担当。部署横断の葛城工場改善プロジェクトなどにも参加。

※取材と文章作成は2023年2月に実施。


入社動機と今までのキャリアについて

Chapter.1

──お二人の入社の動機についてお聞かせください。
F:私は工学部出身で、当社に惹かれた理由は、生産用の機械を独自に開発、製造している点でした。グローバルに拠点展開をしているのも魅力的でした。私が就職活動を行なっていた当時は、まだ世界シェアNo.1ではなかったのですが、アメリカや中国にどんどん工場を展開しているタイミングで、業界内の競合他社も少なく将来性のある企業だと感じましたね。
Y:その読みは当たっていましたね!私が当社に惹かれたのは、ベアリング関連の産業なので安定している点です。私の親も同じ業界で働いていたので、いろんな話を聞いて知っていましたし、大学の専門科目にも関連しているので興味を持ちました。
──Fさんは入社後、どんなキャリアを経験されたのですか?
F:最初は技術部で、その後営業部に。1年ぐらいして設備部に異動しました。その後はなんと、インド工場の新規立ち上げを担当。約5年間、インドにいました。その後、約1ヶ月だけ日本に帰国し、再び海外、アメリカのジョージア州へ。まだまだ海外で頑張りたかったのですが、2021年に日本に帰国しました。
Y:海外でのキャリアが長いというのは、当社内ではやや珍しいキャリアですよね?
F:たしかに9年近く海外に行っていたから、やや特殊なキャリアかもしれないね。海外では工程管理や品質管理などを、技術担当として行っていました。
──インドでの新工場立ち上げはすごい経験ですね。どのように進められたのですか?
F:ゼロからの立ち上げなので大変でした。私と上司の二人で赴任したのですが、上司が統括をして、私が生産設備を手配するという役割分担でした。他には、インド人の社員が数人の状態から始めました。生産機械が到着し、据え付けや工程整備を行い、ようやく数年後には一貫生産を行えるようになりました。
Y: 生活面や働き方など、インドは日本とカルチャーも全然違いましたか?
F:そうだね、全然違ったから滞在するとYさんもカルチャーショックを受けると思うよ。でも、インドでの経験を通して、自分自身にすごく実力がついたし、何もないところから工場を作るためには何をするべきかがわかったのは、大きかったな。
──その後のアメリカ駐在では、どんな仕事をされたのですか?
F:アメリカでは工場の技術担当や工程の分析、アメリカ人と相談しながら行う改善活動などを担当しました。他にもグローバル品質保証という、アメリカにある4工場の品質保証担当もしていました。インドでもアメリカでも感じたのは、製造工程の現場に自らも入っていくことが大切だということです。現場に入らないと何が起こっているのかわからないですし、問題に対して向き合い、現場の方々と一緒に解決していくことが重要です。今でも当時の仲間からは、何かあれば連絡が来ます。
──Yさんはまだ2年目とのことですが、現在の仕事内容について教えてください。
Y:私は入社以来、研磨工程を中心に担当しています。精密ボールを作るには、最初は材料をプレスするところからスタートし、その後は、何度も研磨しながら精密ボールの精度を高めていきます。この工程で異常が出るケースもあるので、難しいですがやりがいのある仕事です。
──Fさんのキャリアを聞かれて、どう思われましたか?
Y:Fさんの新規工場立ち上げの話は、とても新鮮です。私は完成された工場でしか働いたことがないので、全く想像できないです。成し遂げられたのはすごく尊敬します。また、今更ですが、いつも気にかけていただいて、ありがとうございます。月に1回面談をしていただいたり、仕事の進捗度合いを気にかけていただいたり、心強いですし、助かっています。

働いて感じるツバキ・ナカシマの強みや良さ

Chapter.2

──Fさんから見た、Yさんの印象についてお聞かせください。
F:Yさんは真面目で、「やる時はやる」という意志の強さが良いです。最終研磨という難しい工程を任されているので大変だと思いますが、すごく頑張っていると感じています。アドバイスとしては、今はしんどいと思うことも、10年後や20年後に「あの時に経験していて良かった」と感じると思うので、まずは基礎を固めておくといい将来につながると思います。
Y:ありがとうございます。面談時に「悩んでいることなどありますか?」といつも気にかけていただいていますが、自分の仕事の方向性も見えていて、そこに向かっていくだけなので、現状悩みなどはないですね。
F:それは良かった。
──実際に働いてみて感じるツバキ・ナカシマの強みや良さはどういうところですか?
Y:やはり、12カ国20工場とグローバル展開をしているのは強みですよね。生産設備のほとんどが自社製の設備なので、海外の拠点へ日本の工場から設備を供給できる強みもあります。また、クロムをはじめとする金属、セラミック、プラスチックなど多様な素材を取り扱ってほしいというお客様のニーズにしっかり応えていますし、大量生産できるのも強みだと思います。
F:そうだね。競合他社があまりいないからお客様からのニーズやご要望も多いし、期待も大きい。だからこそ、当社が世界シェアNo.1であることを実感できるよね。 当社は海外にたくさん拠点がありますので、いろんな国々で働く人の意見を聞くことができ、確かめあえるのも面白いです。技術部では月に2回、分析や品質に関するミーティングを毎回英語で行っていますし、1年に1回社内で開催される「技術アワード(TNアワード)」で世界中の方々の事例を聞くのも興味深く、勉強になります。製造工程は広義的には同じですが、文化が違うためいろんな意見や考え方があります。技術アワードで表彰されるとトロフィーをもらえますし、とてもモチベーションが上がります。
Y:私は当社の社風や社員同士の仲の良さが好きですね。休日も一緒に釣りに行ったり、バイクでツーリングに行ったり、技術部だとバーベキューをしたり。社員同士の距離感が近くて、居心地が良いのが社風の良さにつながっていると思います。
F:現場の方も優しいし、助け合うカルチャーがあるよね。アットホームな社風で働きやすいと思います。
Y:あと、私は葛城改善アカデミーというプロジェクトに参加しているのですが、これは、1年間を通して葛城工場の課題を見つけて改善していこうというプロジェクト。このプロジェクトでは他の部署の方と関わる機会が多く、いろいろと発見があったり刺激を受けています。私たちのグループは若手中心に3名で行っているのですが、上層部の方々に提案を発表する機会もあります。私たちが提案したことにも真摯に向き合っていただいたり、協力していただけるので、若手でも提案したり意見を言いやすいです。任せてくれる社風も働きやすいですし、自分自身の成長にもつながりますね。
F:積極的に関わってくれて、とても嬉しいです。若手社員は皆自分の意見を持っていて頼もしいです。言われた通りに動くのではなく「こういう意見がある」と取り組む方がお互い高め合っていけますよね。私も若い頃に経験したインドでの工場立ち上げがターニングポイントでしたし、飛躍的に成長しました。若手社員にはどんどん機会を提供しますし、場数を踏んで成長していってほしいです。

就職活動をしている方へのメッセージ

Chapter.3

──最後にどんな方に入社してほしいですか?
F:やっぱり好奇心のある方がいいですね。スキルを高めようという意欲的な方と一緒に働きたいです。
Y:私は仕事と遊びに全力投球できる人。社会人になるとプライベートに割く時間が減ってきますが、仕事が終わったら切り替えてプライベートも充実させようと思うような方に来てほしいです。また、「社会人ってどんな感じなんだろう?」と不安を感じることも多いと思うのですが、学生時代は学生にしかできないことを経験したり学んでほしいです。社会人になった時に、学生時代の経験が活きる瞬間が出てくるのだと思います。
F:そうだね。学生時代に学んだことや経験したことを当社で発揮してもらって、一緒に技術を高め合っていきたいね。海外で働く社員とリアルにやりとりをするのも面白いし、刺激になりますよ。
Y:当社のアットホームで、人間としての温かみに溢れている点がすごく好きです。学生時代の同期と話をしても、そんな会社が少なくなっていると聞きます。将来的に長く働きたいと考えると、アットホームな雰囲気の職場であることは大切かなと思います。